妊婦健康診査・産婦健康診査を解説│奈良県内の市町村の比較あり

この記事では、行政が子育て支援として行っている「妊婦健康診査」と「産婦健康診査」を解説しています。
また、奈良県内の主な市町村における当該健診の助成内容などもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

妊婦健康診査

赤ちゃんを妊娠したら、妊婦健康診査を受診することが推奨されます。
妊婦健診自体は母子保健法にて規定されており、市町村は妊産婦に対して健診を行い、または健診を受けることを奨励しなければならないとされています。
【推奨】【奨励】という言葉が意味するように、実は妊婦健診を受けることは義務ではないんですね💦

ろしん

母体や胎児の健康を守る目的で実施するのであれば、子を授かった親の義務として受診するような制度にしていただきたいところです。

妊婦健診は定期的に受診することが望ましいとされています。目安とされている受診時期は次のとおり。

1回目の受診が妊娠8週頃と仮定した場合、合計受診回数は14回くらいになります。

なお、妊娠は病気ではないため、妊婦健診は保険適用外です。
経済的負担から受診控えが起こらないように、公費による助成制度が設けられており、国と自治体が費用の一部または全額を負担。
しかし、費用負担の詳細までは統一されていないため、実は市町村によって助成額の上限が変わっているんですよね。

助成金について市町村によって差があることは財政面からも仕方ないと思いますが、これだけ少子化が進んでいる日本なんですから、妊婦健診だけでも本人負担なしで受けられるように体制整備をしていただきたいですね。

ろしん

実際に私の妻も第1子を出産したときは途中で補助券が足りなくなって自己負担になったと言っていました💦

産婦健康診査

出産後間もないお母さんの心身の健康状態を確認するために産婦健康診査を受診されることが推奨されます。こちらも妊婦健診と同様に【推奨】であり、受診義務はありません。

しかし、出産後のお母さんの体は交通事故にあったレベルと言われるほどダメージを受けており、また、メンタル面でも産後うつという言葉があるほど不安定な状態にあります。

これらを確認するのが産婦健診ですので、必ず受診していただきたいですね！

多くの市町村では、産後2週間と産後1か月のタイミングで産婦健診が実施されます。
また、助成額も概ね一定であり、1回あたり5,000円の産婦健診費用が合計で2回まで助成されます。

なお、奈良市、生駒市、橿原市、大和郡山市、香芝市のいずれの市町村も上記のとおりの助成額・回数でした。この辺りは他の市町村も同じかもしれませんね！

まとめ｜妊婦健診は市町村ごとに助成内容が異なります

妊婦健診、産婦健診は保険適用外ですが、公費助成でカバーされています。

奈良県内でも妊婦健診の助成額上限は市によって最大2万円以上の差があります。

産婦健診は上限5,000円が2回まで助成されるのが標準的です。

転入・移住を検討する際の参考情報として、助成制度の違いもチェックしておきましょう！