【奈良市 vs 橿原市】子育て支援・待機児童・アクセス徹底比較｜住みやすいのはどっち？

奈良県で子育てするなら、奈良市？それとも橿原市？——
住環境や支援制度が整った地域が増える中で、どちらを選ぶか悩む方も多いのではないでしょうか？

本記事では、奈良市と橿原市それぞれの【子育て支援制度】【保育園の入りやすさ（待機児童）】【大阪・京都へのアクセス】などを徹底比較しました。
実際に自治体サイトの公式情報や最新データをもとにまとめていますので「制度面の違いを知りたい」「住み替えや移住を考えている」という方にも役立つ内容となっています。

どちらのまちが自分の子育てライフに合うのか——ぜひ一緒に考えてみましょう(^^)

【制度一覧表あり】奈良市と橿原市の子育て支援制度を比較

早速、下記比較表からそれぞれの市の特徴を見ていきましょう！

※医療費や助成内容は変更の可能性があります。最新情報は各自治体公式ページをご確認ください。

奈良市の子育て支援制度まとめ｜医療費・健診・給食費など

上記の表はあくまで制度概要ですので、ここでは奈良市の子育て支援の詳細を見ていきます。

1. 子ども医療費助成

奈良市では、乳幼児から高校生までを対象とした医療費助成制度が整備されています。

2. 妊婦健診・産婦検診等の助成

妊娠期間中および出産後の健診などに対する費用助成も行われています。詳細は次のとおりです。

一般的に助成額を超えることが多く、多少の自己負担は避けられませんが、助成の手厚さが費用の軽減につながります。

ろしん

我が家でも実際に健診で持ち出しがありましたが、上限が高めだとやはり助かりますよね！

3. 妊娠・出産に対する経済的支援

奈良市では、妊娠と出産にあわせて計10万円の給付があります。

それぞれのタイミングごとに支給されるため、急な出費が続く出産時期にはありがたい制度です。

4. 家事支援サービス（エンゼルサポート事業）

出産前後の家庭に家事支援員を派遣する「エンゼルサポート事業」も提供されています。

合計最大50時間利用可能で、1時間あたり500円という良心的な価格です。

ろしん

後述しますが、橿原市の家事・育児サポートは子どもが1歳半になるまでの間で20時間のサービスを受けることができます。利用可能時間は奈良市の方が長いですが、料金は橿原市の方が安いですね♪

5. 産後ケア

奈良市の産後ケアは、宿泊型・日帰り型・訪問型と種類があり、各プランでの自己負担額は以下のとおりです。

ろしん

橿原市では5回まで利用可能ですが、奈良市では7回まで利用できます(^^)

6. 給食費の負担軽減

学校給食に関する費用は以下のようになっています。

中学校の給食費が無料となっているのは、家庭にとって非常にありがたい支援ですね。

ろしん

公式サイトでは「令和7年度（2025年度）は無償」とされており、来年度以降の継続は未定とのことです。それでも、今ある支援はとても心強いです！

橿原市の子育て支援制度まとめ｜医療費・給食費・産後ケアなど

次は橿原市の子育て支援制度の詳細をみていきます。

1.子ども医療費助成

橿原市では、高校生世代まで医療費が無償という手厚い支援制度が整っています。
実は、橿原市は「子育てしやすいまち日本一」を目指しており、そんな橿原市だからこそ実現できる医療費助成制度ですね！

ろしん

高校生世代まで医療費無償は本当にすごいです！生駒市在住の私としてはめちゃくちゃ羨ましい…(笑)

2.妊婦健診などの費用助成

橿原市の妊婦健診などの費用助成は次のとおりです。

3.妊娠・子育てのための支援給付

橿原市でも、奈良市と同様に妊娠と子育てのための支援給付が行われます。タイミングと支給額はそれぞれ次のとおりです。（奈良市と同じです）

4.子育てサポート家事支援

橿原市では、妊娠中や子育て中の家庭をサポートするために「子育てサポート家事支援事業」を行っています。
妊娠中の利用には「安静が必要と証明できる書類」が必要など一部条件がありますが、出産から子どもが1歳半になるまでは合計で20時間の家事・育児支援が受けられます。

利用料金は基本的に1時間あたり300円となりますので、合計で20時間利用したとしても6,000円で済むのは家計的にも嬉しいですね(^^)

5.産後ケア

橿原市では次の3種類のサービスが提供されており、ママさん1人につき5回まで利用可能です。

1回あたりの利用料金は次のとおりです。

※市民税非課税世帯や生活保護世帯は上記からさらに安くなります。

6.学校給食

橿原市の学校給食費（保護者負担）は次のとおりです。

ただ、2025年度については国の交付金を活用して市立の小学校・中学校の2学期・3学期の給食費を無償化することが決定しています。
国立・県立・私立などで橿原市以外に通学している小学生・中学生についても給食費無償化支援と同額の給付金が支給される予定です。

また、1学期の給食費についても「もりもり食べよう橿原市給食基金」を活用し、物価高騰にある中でも保護者負担は増えないように対応がされています。

ろしん

奈良市は中学生のみの無償化でしたが、橿原市は期間限定ながらも小中学生ともに対象なのが特徴ですね！どちらも家計負担を考慮してくれての支援であり、本当に助かります(^^)

奈良市と橿原市の通勤アクセス比較｜大阪・京都へ通うならどっち？

奈良市と橿原市の交通の便についても比較してみましょう！ここでは、各市の主要駅である【近鉄奈良駅】と【大和八木駅】からのアクセスをまとめています。

大阪市へのアクセス

▼奈良市
・近鉄奈良駅～近鉄大阪難波駅
　快速急行で約42分
・近鉄奈良駅～JR大阪駅
　鶴橋駅で乗り換えて約55分

▼橿原市
・大和八木駅～近鉄大阪難波駅
　鶴橋で乗り換えて約39分
・大和八木駅～JR大阪駅
　鶴橋駅で乗り換えて約51分

京都市へのアクセス

▼奈良市
・近鉄奈良駅～近鉄京都駅
　大和西大寺駅で乗り換えて約50分

▼橿原市
・大和八木駅～近鉄京都駅
　急行で約1時間4分

比較結果は…

どちらの市も大阪・京都への通勤・通学時間は大きく変わりませんが、京都方面へのアクセスは奈良市の方が便利そうです。もちろん駅によって時間は変わりますので、参考までにどうぞ(^^)

待機児童の状況を比較｜奈良市は増加傾向、橿原市は“ゼロ”だが実質は？

子育て支援制度がどれだけ整っていても「希望する保育園に入れるかどうか」は子育て世帯にとって非常に大きな関心ごとです。
ここでは、奈良市と橿原市の待機児童数を比較し“保育園に入りやすいまち”という観点からも考えてみましょう。

奈良市の状況

奈良市は近年、待機児童数がやや増加傾向にあります。2023年4月時点では16人でしたが、2024年4月時点では23人に増加。
特に1歳児・2歳児クラスに集中しており「希望した園に入れない」という声も見られます。

保育施設の定員自体は増えているものの、共働き世帯の増加などにより需要が上回っている状況です。

橿原市の状況

一方、橿原市は国の基準における待機児童数が2024年4月時点で0人となっています。表面的には「保育園に入りやすいまち」と言えそうですが、実は注意点もあります。

橿原市では“3園以上の施設を希望したのに入園できなかった児童”を「実質待機児童」として独自に集計しており、2024年4月時点ではこの実質待機児童が95人も存在するというデータもあります。
つまり、「希望園に入れなかった家庭が一定数いる」ことは事実です。

比較結果は…

奈良市と橿原市の保育園事情を比較すると次のとおりです。

転居を検討されている場合は、待機児童の状況のみでなく、子育て支援制度の情報などトータルで比較した方が良さそうですね(^^)

奈良市・橿原市の商業施設や住環境は？詳細は各市紹介記事へ

上記制度の詳細や住環境、商業施設情報については、それぞれの市町村紹介記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

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【まとめ】奈良市と橿原市の子育て支援と住みやすさを比較してみて

今回は、奈良市と橿原市の子育て支援制度や通勤アクセス、待機児童の状況などを比較しました。それぞれの市には異なる魅力があります。

何を優先したいかによって「住みやすいまち」は人それぞれ。
本記事が、あなたやご家族の“ちょうどいいまち”探しの参考になれば嬉しいです。