奈良市=鹿と大仏だけじゃない!若者夫婦が子育てしやすいまち“奈良市”

奈良県・市町村紹介
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このブログは、結婚を機に奈良県に転居したサラリーマンが第二の故郷【奈良県】を詳しく知るため、奈良県の様々な情報をまとめたブログです。
みなさんの参考になれば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

今回は奈良県の県庁所在地【奈良市】について書いていきます。

奈良市ってどんなところ?

奈良市は奈良県北部の奈良盆地に位置する市です。
東西に長く、東部には山々が広がっています。
西部は生駒市と隣接しており、大阪のベッドタウンとして開発が進められてきました。
特に近鉄奈良線の富雄駅~学園前駅の間は豪邸エリアが広がっています!

ろしん
ろしん

近鉄に乗りながらこの区間の家を見ると…ものすごいです(笑)

中心部の近鉄奈良駅付近には、東大寺や春日大社などの文化財が多く、観光客で賑わいを見せるエリアとなっています。
また、奈良市には近鉄大和西大寺駅という大阪、京都、橿原、奈良の4方面が交わるジャンクション駅があり、大阪や京都はもちろん、伊勢や名古屋方面にも行きやすい地域です。

奈良市の人口動態

奈良市の人口ですが、国勢調査によると

1970年 215,642人
1980年 305,614人
1990年 357,178人
2000年 374,944人
2010年 366,591人
2020年 354,630人

となっており、2000年以降は減少傾向となっています。
なお、2025年(令和7年)4月1日現在は346,024人です。

奈良市は子育てしやすいまち?

少し前の情報になりますが、2022年の奈良市人口について転入超過数が過去10年で最大になったことがあります。
転入超過とはその土地への転入者が転出者よりも多いことを意味し、簡単に言うと2022年は842人も奈良市民が増えたということです。
なお、2019年に転入超過に転じてから5年連続で転入超過を達成しており、2022年の年少人口(0~14歳)の転入超過数は関西1位となっていました。

また、共働き子育てしやすい街ランキング2024(日本経済新聞社・日経BP「日経xwoman」)にて、奈良市は関西2位全国19位に選ばれるなど「子育て世代に評価されている市」となっています。

ろしん
ろしん

同ランキングの2022年版ではなんと関西1位全国6位でした!

安定して子育て世代に評価されている地域ということですね♪

奈良市の子育て支援まとめ|必読7選+番外編1選

ここからは奈良市の子育て支援制度を見ていきたいと思います!

ろしん
ろしん

妻が妊娠中は奈良市に住んでいたので、奈良市の子育て支援制度はよく調べていました!

【1】高校生まで医療費がほぼ無料|奈良市の子ども医療費助成

奈良市では、健康保険に加入している高校生世代までの子どもについて、現物給付方式で医療費が助成されます。
現物給付方式と言われるとややこしいですが、簡単に言うと窓口での支払額が安く抑えられるというものです。
具体的には次のとおりです。

▼外来:乳幼児 医療機関ごとに月額500円
    小学生~高校生 医療機関ごとに月額1,000円
▼入院:医療機関ごとに月額1,000円
    ※14日未満の入院は500円
▼調剤薬局:一部負担なし(奈良市が全額助成)

ここで注意点ですが、奈良県外の保険医療機関などで受診した場合は通常どおり医療費を窓口負担し、後日奈良市に申請する必要があります。

【2】妊婦健診の費用を14回まで公費負担|奈良市の妊婦健診助成

妊娠届出を行った際に妊婦健診補助券が交付されます。
これは最大14回合計135,000円まで奈良市の補助を受けることができるチケットのようなものです。

妊娠中は母体のためにも胎児のためにも、健康に気をつける必要があります。
少なくとも毎月1回、妊娠24週以降は月2回以上、36週以降は毎週妊婦健診を受けることが推奨されていますが、この補助券のおかげで安心して受診することができますね(^^)

【3】無料の口腔ケアで早産などのリスクを低減|マタニティー歯っぴいチェック

妊娠中はホルモンバランスの乱れやつわりによる食生活の変化などにより、口腔衛生が悪くなりやすく、歯周病やむし歯になる可能性が健康時より高くなります。
また、歯周病には早産や低体重児出産リスクと相関があることが報告されています。

そのため、妊娠中は普段以上に口の中に気を遣う必要がありますが、奈良市では妊娠中に歯科健診を無料で受診することができます。
1年間のスケジュールが既に決まっており、受入人数も上限があるため、必要であれば早めに予約したいところですね!

【4】給付金と充実の相談体制で妊婦をサポート|妊婦のための支援給付・相談事業

こちらは妊婦支援給付金伴走型相談支援の2本柱となっています。

▼妊婦支援給付金
妊娠届出時に申請書を記入することで5万円の給付金を受給できます。
また、出産後の行政職員の訪問時に申請書を記入することで2回目の5万円給付を受け取れます。

▼伴走型相談支援
妊娠届出時から出産後まで定期的に行政職員との面談を実施することで、妊産婦と赤ちゃんへの継続した支援を行う制度です。
通常、制度や給付金関係は自分で調べないといけないことが多いですが、妊娠・出産・育児のことについては行政職員から適切なタイミングで説明・案内してくれるので助かりますね!

ろしん
ろしん

私の妻も出産後の面談にて母乳育児について相談していました!

【5】妊娠中・出産後に家事を手伝ってもらおう|奈良市エンゼルサポート事業

こちらは「家事のサポートが必要な家庭に対して、サポーターを派遣して日常の家事をお手伝いする」事業です。

対象家族は以下の要件すべてを満たす家庭となります。

①奈良市内に住んでいる
②妊婦または未就学児を養育している
③出産、子育てに関して不安や負担感を抱え、家事が困難な家庭

利用できる期間・回数・時間は以下のとおりです。

▼出産前
 標準時間:10時間
▼出産日~子の1歳の誕生日
 標準時間:20時間
▼1歳の誕生日~小学校入学のうち市が利用を認めた日から1年の間
 標準時間:20時間

利用料金は【500円/時間】ですが、住民税非課税世帯など一部世帯については【無料】で利用することができます。

私の家庭は出産前に生駒市に転居したので当該事業は利用していませんが、育児で大変な時期に家事のサポートをしてくれるのは大変ありがたいですよね!
利用には事前申請による審査が必要ですが、「ご利用には審査があり、ご家庭の状況により利用できる時間に加算が付く場合があります。」と記載があることから、基本的には利用可能な制度と思えます!

【6】産後ケアが最大7日間利用可能|費用・内容を解説

産後ケア事業とは、出産後1年以内の母子に対して心身のケアや育児のサポートなどを行い、産後も安心して子育てができる支援体制の確保を行う事業であり、母子保健法にて規定されています。

奈良市でも産後ケア事業を展開しており、ショートステイ(宿泊型)、デイケア(日帰り型)、アウトリーチ型(訪問型)のパターンがあります。

▼ショートステイ型:1泊1,000円(上限7泊)
▼デイケア型、アウトリーチ型:1日500円(上限はあわせて7日)

ろしん
ろしん

私の妻も生駒市でデイケア型を利用していましたが、育児で疲れた体をリフレッシュできたり、数時間赤ちゃんと離れて自分時間を有効活用できたりと、本当に良い制度だったと言っていました!

【7】産後うつを未然に防ぐ|奈良市の産婦健診助成

一般的に産後2週間と産後1か月のタイミングで産婦健診が実施されます。
奈良市では、この産婦健診の費用について1回につき上限5,000円で助成されます。

産後の母体は「交通事故にあったくらいダメージを受けている」と言われることをご存知の方は多いのではないでしょうか。
また、最近は「産後うつ」という言葉もよく耳にしますね。

このような心身ともに大変な状態であるママの健康状態を把握するための健診についても、行政から助成されるという点は安心材料ですよね!

【8】番外編!妊産婦向けタクシー利用券の配付

妻が妊娠していたときは奈良市から10,000円のタクシー利用券が配付されました。

ただし、奈良市のホームページによると【2023年1月4日~2024年3月31日の間に母子手帳を取得した人】と【2024年4月1日~2025年3月31日の間に母子手帳を取得した人】が対象とされているので、2025年度は実施されない制度かもしれません。

ろしん
ろしん

予算が無くなったのかな…??

とは言え、このように市独自の支援制度を積極的に実施しているところは評価できる点だと思います!

奈良市の保育園・待機児童事情は?

上述のとおり奈良市は子育て世代に評価されている地域ですが、待機児童の状況は以下のとおりです。

令和3年(2021年)4月 22人
令和4年(2022年)4月 8人
令和5年(2023年)4月 16人
令和6年(2024年)4月 23人

このデータを見ると、令和4年(2022年)をピークに待機児童数が増えている印象です。

ハード面、人材面から難しいこともあるかと思いますが、保育園に預けることができないと働ける労働力を活用できず、その家庭や会社はもちろん、地域や日本全体が困ることになるため、行政には頑張ってほしい部分ですね💦

子連れでも行きやすい買い物スポット|奈良市の育児フレンドリー商業施設

奈良市は県庁所在地ということもあり商業施設がたくさんあるため、比較的買い物には困りません。
ですが、子育て世代としては「子ども連れに優しい施設かどうか」という点が気になりますよね!

ということで調べてみました(^^)

子ども連れに優しい奈良市内の大型商業施設

ならファミリー(大和西大寺駅)

近鉄百貨店とイオンが入っており、ベビールームや授乳室も完備!
子育て広場「マザーリーフ」があったり、ベビーカーの貸し出しサービスをしていたりと、子ども連れにも安心・快適に買い物ができます!

パラディ(学園前駅)

3階におむつ交換台や子ども用トイレ、授乳室があります。
6階には奈良市地域子育て支援センター「Saya(さや)」があり、「支援センターに寄ったついでに買い物して帰る」なんてことができちゃうのが魅力ですね!

ミ・ナーラ(大宮通り)

3階にある赤ちゃん休憩室にはおむつ替えベッドや授乳室などが完備されています!
ベビーカー10台の無料貸し出しも♪

イオンモール高の原(高の原駅)

3階に赤ちゃん休憩室があり、授乳室やミルクをつくるためのお湯も用意されています(^^)
フードコートには子ども連れ専用のスペースがあったり、そのフードコートの前には子どもが遊べるキッズスペースがあったりと、至れり尽くせりでさすがイオン!と感心してしまいます!
4階にはFAMILY PLAZAがありキッズトイレや赤ちゃん休憩室もあります。

ろしん
ろしん

ここで出てきていない近鉄奈良駅周辺は「大きい商業施設がある」というより「ならまち全体で1つの大型ショッピングモール」という印象です!

大阪まで出れば足りないものもすぐ買える!

奈良市には大型家電量販店(ヨドバシカメラなど)や大型百貨店(高島屋など)はないため、大阪まで出る必要があります。
と言っても近鉄奈良線を使えば、近鉄奈良駅から近鉄大阪難波駅までは乗り換えなしで35分~40分程度で行くことができますので、やはり大きく困ることはありません。

日常の買い物であれば近くのスーパー、少し出かけるなら上記の商業施設、がっつり買い物したい場合は難波まで、といったような使い分けになります。

【まとめ】奈良市の子育て支援は”手厚い”と実感!

奈良市は、補助金や医療費助成、保育環境の整備、そして買い物環境まで、子育て世帯にとって非常に暮らしやすいまちです。
特に、高校生までの医療費助成や、産後ケア・家事サポート制度など、実際の育児生活で「助かる」と感じる支援が充実しているのは大きな魅力です。
また、ならファミリーやイオンモールなど子連れで安心して買い物ができる施設も豊富で、日々の暮らしにも困ることはありません。

私たち家族は現在、生駒市に住んでいますが、結婚当初は奈良市で暮らしていました。
今振り返っても「そのまま奈良市に住み続けていても何も困らなかったんだろうな」と感じるほど、子育て環境が整っている街だと思います。

今後も、他の市町村も含めて奈良県内の子育て環境などを探っていきますので、移住を検討していたり子育て環境を調べている方の参考になれば幸いです!

なお、次回は生駒市を予定しています(^^)
気になる市町村がある方は、ぜひコメントやお問い合わせから教えてくださいね!

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