【天理市】宗教都市の一面と子育て支援の充実|地域通貨イチカとご当地ラーメンも紹介!
このブログは、結婚を機に奈良県に転居したサラリーマンが第二の故郷【奈良県】を詳しく知るため、奈良県の様々な情報をまとめたブログです。みなさんの参考になれば幸いです!
今回は主教都市という特徴や天理ラーメンなどのグルメがある【天理市】について書いていきます。
天理市はどんなまち?│宗教都市として知られる背景と暮らしやすさ
天理市は奈良県北中部に位置する市で、大和郡山市の南東にあります。
天理市の中心部に天理教関連の施設が集中していることなどから、宗教都市として知られています。

市の名前からも天理教との関係があることがわかりますね!
天理市から大阪・京都・奈良へのアクセス|通勤・通学のしやすさをチェック
まず、天理市の位置関係を紹介するにあたり、天理市の主要な駅である【近鉄天理駅】と【JR天理駅】からの大阪・京都・奈良へのアクセスを見ていきます。
結論から言うと「奈良市へはアクセス◎、大阪・京都はやや遠いか」といったところです。
※2025年11月のダイヤで平日9時着で調べています。乗り換えの方法や到着時間により多少の差がありますので、実際に行かれる際はご自身でお調べください。
▼近鉄天理駅
・天理駅~近鉄奈良駅
大和西大寺駅で乗り換えて約28分
▼JR天理駅
・天理駅~奈良駅
乗り換えなしで約14分
▼近鉄天理駅
・天理駅~近鉄京都駅
平群駅で乗り換えて約1時間5分
▼JR天理駅
・天理駅~JR京都駅
奈良駅で乗り換えて約1時間9分
▼近鉄天理駅
・天理駅~大阪難波駅
平群駅・大和西大寺駅で乗り換えて約1時間2分
・天理駅~JR大阪駅
大和西大寺駅・鶴橋駅で乗り換えて約1時間16分
▼JR天理駅
・天理駅~JR難波駅
乗り換えなしで約1時間21分
・天理駅~JR大阪駅
奈良駅・天王寺駅で乗り換えて約1時間31分

やっぱり大阪・京都へは時間がかかる印象です💦ただ、近鉄で言えば終点ですので、寝過ごす心配がないのは心強いですね(笑)
天理市の子育て支援制度まとめ|医療費助成や産後ケア・地域通貨イチカの活用も
それでは、このブログのメインでもある各市の子育て支援制度について、天理市の制度内容についても見ていきましょう(^^)
【1】子ども医療費助成制度|18歳まで医療費をしっかりサポート
天理市の子ども医療費助成制度は次のとおりです。
▼対象
・18歳に達した日以後の最初の3月31日までの子
▼助成内容
・未就学児
全て無料
・小学生~高校生
外来:1,000円(1医療機関ごと)
入院・調剤:無料
【2】児童手当|支給対象と金額を紹介
天理市の児童手当制度は、国の制度どおりであり奈良市や生駒市などの他の市町村と変わりありません。
▼0~3歳未満
・第1~2子:1人あたり15,000円
・第3子以降:1人あたり30,000円
▼3歳~高校生
・第1~2子:1人あたり10,000円
・第3子以降:1人あたり30,000円

【3】産後ケア事業|ショートステイ・デイサービスの料金と内容
天理市が実施している産後ケア事業は次のとおりです。
▼ショートステイ(宿泊型)
・利用料金4,500円+食事代(3食)
・10時から翌朝10時まで
※一部の施設で異なる場合あり
・合計5泊以内
▼デイサービス(日帰り型)
・利用料金1,300円+食事代(昼食)
・9時から16時までの間で5~7時間程度
・合計5日以内
※食事代は施設によって異なる
【4】天理市の妊婦支援給付金|デジタル地域通貨イチカで最大11万円支給
妊娠届出時に妊婦支援給付認定申請を行うことで、妊婦支援給付金(1回目)の請求を行います。
また、出産後の赤ちゃん訪問時に妊婦支援給付金(2回目)の申請を行うことができます。
※2回目の申請については訪問までに郵送や市役所に行って申請することも可能。
1回目と2回目でそれぞれ50,000円または55,000円相当の「イチカ」が支給されます。
→合計:100,000円または110,000円相当の「イチカ」
なお、イチカとは天理市が地域活動や地域の経済を活性化するために運用しているデジタル地域通貨のことです。(公式ホームページはこちら)

イチカでもらえば、現金でもらうより1万円分お得ですね!これは奈良市や生駒市にはない制度です(^^)
【5】妊婦健診・産婦健診の費用助成|14回分の受診券を交付
天理市の妊婦健診等の費用助成については、次のとおりです。
▼妊婦健康診査
110,000円
※基本受診券14枚、追加受診券30枚
▼産婦検診
1回の受診につき5,000円まで
※合計2回
▼新生児聴覚検査:
自動ABR検査:上限4,000円
OAE検査:上限1,500円
▼1か月児健康診査費用
上限6,000円


【6】こどもファストトラック制度|子育て世帯を優先案内する取り組み
天理市の実施するこどもファストトラックとは、妊婦の方やこども連れの方を優先する取り組みのことをいいます。
例えば、市役所の取り組みの一例ですが、市民課・保険医療課では子育て世帯優先ブースが設置されており、妊婦やこども連れの家庭が優先して案内されます。

息子は今2歳になる頃ですが、1人で歩くことができる=じっとしていないことが多いんですよね💦特に待ち時間などは大変ですが、このようなブースがあると気持ちが少し楽になりそうです(^^)
天理市の人口推移とまちの特徴|天理市がめざす“暮らしやすいまち”
天理市の人口動態ですが、国勢調査によると
▼1970年 57,020人
▼1980年 64,894人(↑)
▼1990年 68,815人(↑)
▼2000年 72,741人(↑)
▼2010年 69,178人(↓)
▼2020年 63,889人(↓)
となっています。
天理市では人口が減少している現状を踏まえ、将来を見据えたまちづくりが進められています。
教育機関が多く若者が集まりやすい特徴を生かし、卒業後も市内に定着できるよう雇用や地域活動の機会を拡充。
また、子育て支援の充実や地域通貨「イチカ」を活用した経済循環の促進、高齢者や外国人を含む多様な人々が支え合う地域づくりにも取り組んでいます。
人口減少を前提にしつつも「暮らしやすく、つながりのあるまち」を目指す天理市の姿勢がうかがえます。
※天理市人口ビジョン(令和7年3月)はこちら
天理ラーメンで有名なまち|彩華ラーメン・天スタなど人気店を紹介
天理市といえば「天理ラーメン」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
ニンニクの効いたスープとたっぷりの白菜が特徴で、寒い季節にもぴったりのスタミナ満点ラーメンです。
市内には「彩華ラーメン」や「天理スタミナラーメン」などの人気店が並び、地元の方はもちろん、県外から訪れるファンも多いご当地グルメとして知られています。
▼奈良県天理市岩室町91番地
▼公式ホームページはこちら
彩華ラーメンとは(公式HPより抜粋)
彩華ラーメンは、秘伝の自家製醤油ダレとニンニクが利いたスープに、多量の白菜、豚肉、ニラ、ニンジンなどの具材を炒め入れ、唐辛子の本場中国四川省より直輸入した「辣醤(ラージャン)」により辛みをつけた他には無いオリジナルのラーメンです。
▼奈良県天理市櫟本町3120
▼公式ホームページはこちら
天理スタミナラーメンの特徴(公式HPより抜粋)
天スタのうまさは、こだわりの素材と製法の絶妙なマッチングにより作り出されています。長時間丹精込めて煮込んだ豚骨スープに、野菜の旨みが溶け込んだオリジナルスープ。スープにからむように開発した卵入りの自家製麺は、程よい甘みともっちり感が抜群。極めつけは、天スタ独自の作り方。他のラーメン店にはない工程「炒める」。これによりスープにほのかな香ばしさが加わり、豚肉、野菜、麺、それぞれの素材が持つ味を引き立たせます。

説明文を読んでいるだけでお腹が減りそうですね(^^)
宗教都市・天理市のもう1つの顔|天理教との関係と街の雰囲気を解説
冒頭にも記載しましたとおり、天理市は天理教と切っても切れない関係にあります。
ただ、天理教本部は市長選挙や市議会議員選挙で候補者を立てない方針をとっているとのことで、教団と自治体が一体化し、行政の一部を担い信者を住民として統治するような事態には至っていないようです。
「宗教のまち=閉鎖的」ではなく、一般市民も多く暮らす落ち着いた街並みであり、宗教に対する不安な気持ちは天理市、天理教においては問題なさそうですね。
まとめ|天理市は歴史・文化・子育てが調和する“やさしいまち”
天理市は奈良県の中でも独自の歴史と文化を持ちながら、暮らしやすさや子育て支援にも力を入れているまちです。
「イチカ」による地域通貨制度など、天理市ならではの取り組みもあり、経済と地域のつながりを感じられるのが魅力です。
一方で、天理ラーメンに代表されるご当地グルメや落ち着いた街並みもあり、観光・生活のどちらの面から見てもバランスの取れた地域といえます。
奈良市や生駒市に比べると大阪・京都へのアクセス面ではやや時間がかかりますが、その分、静かで穏やかな暮らしを求める方にとっては理想的な環境です。
歴史・文化・子育て支援が共存する“やさしいまち”──それが天理市の魅力です。