新生児聴覚検査・生後1か月健診を解説│奈良県内の市町村の比較あり

この記事では、行政が子育て支援として行っている「新生児聴覚検査」と「生後1か月健診」を解説しています。
また、奈良県内の主な市町村における当該健診などの助成内容などもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
新生児聴覚検査
先天性の聴覚障害は新生児1,000人に対して1~2人の割合でみられます。
しかし、聴覚障害を早期に発見し、早い段階から支援することで言葉やコミュニケーションの発達を助けることが可能です。
そのための検査として、新生児聴覚検査(新生児聴覚スクリーニング)が行われます。
現在は出産後2日目から退院するまでの間に行われるため、早期発見が可能となっています。
新生児聴覚検査は次の2種類の方法で実施されます。
・寝ている赤ちゃんにイヤホンで音を聞かせて
聴神経~脳幹の反応を機器で測定
・検査時間は数十分
・操作性は容易だが、価格は高価
・静かにしている赤ちゃんの耳に音を入れて
内耳から返ってくる反響音を測定
・検査時間は数分
・操作性は自動ABRより容易であり価格も安価
こちらの検査の費用は市町村から助成されます。
多くの市町村からの助成内容は次のとおりです。
・自動ABR:上限4,000円
・OAE:上限1,500円
生後1か月児健診
赤ちゃんと出産後のお母さんの経過観察を目的として、生後1か月健診が実施されます。この1か月健診では、赤ちゃんの発育や発達の状態について、次の項目からチェックします。
・身体測定(体重・身長・頭囲・胸囲)
・運動機能(原始反射)
赤ちゃん特有の原始反射が正常に
見られるか確認します。
原始反射:生まれつき持っている反射的な動作
・斜視、視覚
・黄疸
また、この1か月健診のタイミングでビタミンK2シロップを投与する医療機関が多いです。
ビタミンK2が不足すると血液を凝固させる働きが悪くなり出血しやすくなるため、ビタミンK2シロップを飲ませるのですが、このビタミンKは育児用ミルクや母乳では補えないので、1か月健診のときに与えるのが一般的です。
1か月健診の詳細は以下のリンクより確認できます(^^)
なお、赤ちゃんの1か月健診とお母さんの産婦健診を一緒に行うことが多く、そのため実施場所は出産した医療機関で行われます。産婦健診と同様に受診費用の助成があり、上限額は概ね4,000円~6,000円となっています。
なお、奈良県の主な市町村の助成額は次のとおりです。
・奈 良 市:6,000円
・生 駒 市:5,000円
・橿 原 市:6,000円
・大和郡山市:6,000円
・香 芝 市:6,000円

私が住んでいる生駒市だけ上限額が5,000円ですね💦でも、実際に受診した際は持ち出しはありませんでしたよ!
まとめ|新生児聴覚検査・1か月健診のポイント
新生児聴覚検査は「自動ABR」と「OAE」の2種類があり、費用助成が市町村から受けられます。(自動ABR上限4,000円、OAE上限1,500円)
生後1か月健診では赤ちゃんの身体測定・原始反射・視覚・黄疸の確認を行います。
この健診で「ビタミンK2シロップ」の投与が一般的に行われます。
1か月健診と一緒に産婦健診も実施されることが多く、同じ医療機関で受診可能です。
奈良県内の市町村による1か月健診の助成上限額は5,000~6,000円程度で、大きな差はありません。
なお、各市町村の制度詳細はそれぞれの記事でも解説しています。ぜひそちらもご覧ください(^^)




