このブログは、結婚を機に奈良県に転居したサラリーマンが第二の故郷【奈良県】を詳しく知るため、奈良県の様々な情報をまとめたブログです。
みなさんの参考になれば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
今回は私が住んでいる市である【生駒市】について書いていきます。
実際に住んで感じた“暮らしやすさ”なども踏まえて、お伝えできたら幸いです(^^)
【生駒市ってどんな街?】アクセス・地形・暮らしの特徴を紹介
生駒市は奈良県北西部に位置する市であり、生駒山地を挟んで大阪府と隣接しているため、大阪市のベッドタウンとして有名です。
市の形としては南北に細長い形となっています。
生駒市の中部を近鉄奈良線が通っており大阪の中心地・難波と繋がっているため、生駒市民の大阪中心部への就業率は奈良県内で最も高くなっています。
地形の特徴としては山が多く、平地が少なくなっています。
そのため、傾斜地も多く大きな通りから中に道を一本入ると坂道になっている景色も多々あり、市民の多くは車が主な移動手段となっています。
【子育て支援制度まとめ】実際に住んでわかった生駒市の手厚さ
生駒市は子育てしやすい自治体ランキングで奈良県内1位、関西3位を獲得しています。(日経BP総研「ヒト・モノ・カネで見る「自治体子育てランキング」2017より)
また、総務省の人口データと日経BP総研の調査データに基づいて「子育てのしやすさ」を評価した自治体子育てランキング(2024)でも、生駒市は総合ランキングで奈良県内1位、関西13位、全国85位という結果を獲得しています。
評価されている理由の1つである【生駒市の子育て支援制度】について確認していきましょう(^^)
生駒市の子育て支援制度
【1】妊婦健診は最大11万円助成!産婦健診や乳児健診もカバー
現在、生駒市では妊婦健診の他にも産婦健診などについても助成しています。
・妊婦健診:最大110,000円(多胎妊婦の場合は25,000円を追加)を助成。
・産婦健診:産後の母親の健診費用について、1回につき上限5,000円で産後健診2回分を助成。
・乳児健診:生後1か月健診費用について上限5,000円を助成。
・新生児聴覚検査:新生児の聴覚検査費用について上限5,000円を助成。
妊娠がわかってから出産後1か月頃まで様々な健診・検査が必要となりますが、それらを行政が助成してくれるのは子育てをするのに安心・安全な環境といえますね!
【2】高校生まで医療費助成|未就学児は完全無料!
子ども医療費助成については2023年度に大きく改正されています!
これまでは対象が中学生年齢までとなっていましたが、2023年度からは高校生世代も対象となりました。
また、未就学児の個人負担についても従来は500円の窓口負担が必要でしたが、2023年4月以降の受診については完全無償化となりました。
この未就学児の個人負担ゼロについては奈良県内初の取り組みのようです!
具体的には以下のとおりです。
▼乳幼児(未就学児)
外来・入院ともに一部負担なし(生駒市が全額助成)
▼小学生~高校生
外来:医療機関ごとに月額500円
入院:医療機関ごとに月額1,000円
※14日未満の入院は500円
調剤薬局:一部負担なし(生駒市が全額助成)
ここで注意点ですが、奈良県外の保険医療機関などで受診した場合は通常どおり医療費を窓口負担し、後日生駒市に申請する必要があります。
ですので、ちょっと面倒ですが「あとから申請」を忘れずに!

私自身、初めての子育てで不安になることが多い中、医療費がかからないことは本当に助かっています!
【3】12,500円分の産後ケアクーポンが使える!助産院利用も自己負担少なめ
生駒市では【生駒市産後ケア事業クーポン券】を配付しています。
これは12,500円分(2,500円×5枚)となっており、ショートステイとデイケアの利用料金を支払う際に利用可能です。
利用料金などは以下のとおりです。
・ショートステイ(宿泊型):1回6,000円
・デイケア(通所型):1回3,000円
・アウトリーチ(訪問型):1回1,000円
クーポン券は1枚で2,500円のため、ショートステイなら2枚使って自己負担は1,000円、デイケアなら1枚使って自己負担500円で利用可能です。
なお、アウトリーチは2025年度から開始されましたが、クーポン券は使用不可です!ご注意を!
産後ケアの利用可能施設はたくさんありますが、生駒市にあるのは次の4つです。
・生駒市立病院
・葉ノ月助産院
・杉江産婦人科
・林産婦人科登美ヶ丘医院
そのうち、葉ノ月助産院は産後ケア施設となっており、ママさんが育児相談やリフレッシュするための専用施設のような造りとなっています。
私の妻も利用させていただきましたが、スタッフの方も優しくリフレッシュできたと言っていました!
また、ランチがとても美味しかったようです(^^)
【4】最大2万円分の家事サポート!掃除や沐浴の手助けも
生駒市に住民票がある方で、妊娠中または1歳未満の子どもがいる家庭は家事・育児の支援を受けることができます。
20,000円(1,000×20枚)のクーポン券を受け取れますので、基本的にはそのクーポン券で支払う形となります。
具体的な支援内容は以下のとおり。
・家事支援:調理・選択・掃除・買い物
・育児支援:授乳補助・おむつ交換補助・沐浴補助
※直接赤ちゃんに触れる支援はできません。
※登録事業者によって利用料金が異なります。詳しくは生駒市ホームページをご確認ください。

妻も産後に水回りの掃除をしに来てもらっていました!
【5】妊産婦向けオンライン相談あり|平日予約で30分対応
生駒市在住の妊産婦向けのオンライン相談窓口が設置されており、保健師・助産師・管理栄養士などの行政職員が相談内容に応じて対応してくれます。
市役所などから遠いところに住んでいる場合、簡単に行けないのでオンラインで相談できる体制が整っているのは助かりますね!
事前予約が必要ですが、月~金曜日の13時・14時・15時の3枠があり1回30分の相談が可能です。
【制度の背景】子ども未来基金で支援制度がどんどん拡充中
生駒市は令和4年度に【子ども未来会議】を立ち上げ、8億円の基金を積み立て【子ども未来基金】を創設しています。(生駒市ホームページより)
この基金の予算は妊娠期から産後、保育所、小学校、中学校など、子どもの成長段階ごとにきめ細かい取組みを行っていくためのものとなっています。
例えば、2023年度予算として
・妊婦一般健康診査等助成(約8,100万円)
・産後ケア事業(約672万円)
・公立保育園などにおけるお昼寝用簡易ベッドの導入(約1,580万円)
などが計上されています。

息子の保育園も簡易ベッドを導入しています!敷布団の持ち運びが不要となったのは親としては非常に嬉しいです(^^)
【保育事情】生駒市の待機児童ゼロ達成と今後の課題
次は生駒市の保育事情についても触れていきます。
実は、生駒市は待機児童について2023年度にゼロを達成しています!
ちなみに2019年度(ピーク)は77人の待機児童がいましたので、かなり改善されていますね。
この背景には以下の要因が影響しています。
・0~2歳児を受け入れる小規模保育所の新設
・保育所・こども園の増築などによる定員の増加
・資格を持っているが保育士業務をしていない「潜在保育士」の発掘
・保育園勤務の不安解消のための「保育園・こども園見学ツアー」などの実施
・保育士の待遇改善
本気で取り組んだ結果の待機児童ゼロだったことがわかりますね(^^)
また、2024年度から保育所の利用者負担について「第2子」の負担が「半額」から「0円」となっています。
個人的にはこの制度は有難いのですが、保育所の競争が激化していそうな気がします。
現に2023年度の待機児童はゼロでしたが、2024年度は16人となっており、今後の動向に注目したいところです💦
ただ、2025年度も定員増加に取り組んでおり、新たに【生駒せいかナーサリー】という小規模保育所がオープンしました。

今後も待機児童解消に全力で取り組んでいただきたいです!
【子連れで行きやすい施設も】生駒駅・登美ヶ丘周辺のおすすめ買い物スポット
子育て支援や保育環境が整っていても、実際に暮らすとなると「買い物のしやすさ」や「子連れで出かけやすい場所」が気になりますよね。
生駒市には、そうした面でも子育て家庭に優しい商業施設が揃っているんです。
近鉄百貨店生駒店(生駒駅)
生駒の中心地に近鉄生駒駅があり、その生駒駅にある近鉄百貨店は利便性抜群です!
4階にベビーサロンや遊び場があり、授乳室やおむつ交換台が完備されています♪
イオンモール奈良登美ヶ丘(学研奈良登美ヶ丘駅)
2階に赤ちゃん休憩室があるほか、フードコート内には幼児のあそびば「ならとみパーク」があります(^^)
ヒルステップ生駒(国道168号線沿い)
ここは百貨店やイオンのように1つの施設に店舗が複数入っているのではなく、色んな店舗が1か所に集まっている商業施設です!
残念ながらキッズスペースなどはありませんが、100台以上の駐車スペースが無料で使えますので、子ども連れには行きやすいところがポイントですね♪
ヒルステップ生駒には
・ユニクロ(洋服店)
・まるかつ(飲食店)
・セリア(100円均一ショップ)
・キリン堂(ドラッグストア)
・もんじゃ焼き山吉(飲食店)
・マルエスペット(ペットショップ)
・サーティワンアイスクリーム(アイスクリーム店)
という店舗が入っており、色んな需要に対応できる施設となっています!

2024年にありましたサーティワンアイスの最大10個キャンペーンのときはたくさんの子ども連れで激混みしていました(笑)
【住んで感じたリアル】治安・学歴・所得の高さも魅力
そのほか、個人的に住んで感じる生駒市の特徴として
・治安が良い
・学歴が高い人が多い
・高所得者が多い
の3点があります。
これらについてはいつか別記事にまとめる予定ですので、そちらもぜひご覧ください(^^)
【生駒市の人口動向】子育て世代は増加傾向?
最後に生駒市の人口動向について見てみましょう(^^)
生駒市は1971年に市制施行され、2021年で市制50周年となりました。
1971年当時の人口は約37,000人でしたが、大阪のベッドタウンとしての発展により人口は増加の一途をたどり、1990年には10万人、2013年にはピークの121,331人まで達しました。
なお、2025年5月1日現在の人口は116,271人です。
年代別の特徴として、30歳代とその子どもの世代である5歳未満が「転入超過」となっており、一方、20歳代では「転出超過」となっています。(生駒市人口ビジョン<改訂版>より)
つまり、近年の傾向としては「若者は大学進学や就職により生駒市から転出している」「子育て世代は住環境や通勤等の利便性を評価して生駒市に転入してきている」と言えます。
上述した生駒市の子育て支援制度などが功を奏し、子育て世代が増えているんでしょうね!
【まとめ】大阪通勤&子育て世帯におすすめのまち“生駒市”
生駒市は、大阪への通勤利便性、所得層の高さ、そして市全体としての子育て支援体制がしっかり整ったまちです。
特に、未就学児の医療費完全無料化や、産後ケアクーポンなど“実際に助かる制度”が数多くあります。
私たち自身も生駒市で子育てをしていて「支援されている」と感じる場面がたくさんあります!
これから奈良県で子育てを考えている方や、住まい選びに悩んでいる方にとって、生駒市が有力な選択肢のひとつになれば嬉しいです。
ちなみに私は大阪市内で勤務していますので、同じような環境の方なら本当に住むのに適しているまちだと言えます!
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