G-J6KNYELLT9 育児支援制度だけじゃない!文化と暮らしが光る大和郡山市で子育てするという選択|勝手に奈良県探求ブログ
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育児支援制度だけじゃない!文化と暮らしが光る大和郡山市で子育てするという選択

ろしん

このブログは、結婚を機に奈良県に転居したサラリーマンが第二の故郷【奈良県】を詳しく知るため、奈良県の様々な情報をまとめたブログです。みなさんの参考になれば幸いです!


今回は金魚で有名な【大和郡山市】ついて書いていきます。

【大和郡山市の基本情報】地形や川、歴史ある養殖地のまち

大和郡山市は奈良盆地北部に位置する市です。概ね平坦な土地が多く、市内の東部には佐保川が、西部には富雄川が流れています。
また、池も多数あり、これは金魚の養殖地やため池として使用されていたものです。

【大和郡山市の魅力】金魚と城下町が息づくまち

まずは大和郡山市の特徴について見ていきましょう!
大和郡山市には大きく2つの特徴があります(^^)

【城下町の魅力】町名や碁盤の目に残る歴史の名残

大和郡山市には【城下町】の名残が残っています。

奈良県にはあまりない城下町ですが、郡山城の歴史は戦国時代まで遡ります。
1580年に織田信長から筒井順慶が郡山城を与えられ入城し、その後、豊臣秀吉の弟の秀長が入城して大和100万石にふさわしい城造りが始まりました。
郡山城自体は1600年の関ケ原の戦いにて西軍が敗北後に廃城となりますが、豊臣秀長入城後の城造りの際に城下町がつくられています。

郡山城の東部は碁盤の目のように整備されており、城下町の名残が街並みに残っています。
また、町名も独特で「塩町」や「魚町」、「鍛冶町」、「茶町」、「雑穀町」といったような当時の住人(商人)が売っていたものがわかるような町名になっています。

ろしん
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このような町名が今も残っているのは歴史を感じて良いですよね♪

【金魚のまち】年間6000万匹、全国金魚すくい大会も!

大和郡山市のもう1つの特徴は【金魚】です。

大和郡山市では江戸時代から金魚の養殖が盛んに行われており、その数はなんと年間およそ6000万匹にもなります。また、国外(欧米や東南アジア)にも輸出しており、山形県の庄内金魚と輸出シェアを競っています。
ただ、近年は後継者がいなかったり、養殖地を宅地に転用する業者がいたりと、養殖地が減少傾向にあります。

この状況を受け、大和郡山市は金魚のPRと町おこしのために全国金魚すくい選手権大会を開催。この金魚すくい大会は2025年で30回目の開催となっており、昨年は全国各地から約1,700人の参加者が集まりました。
なお、こちらの大会は参加費無料参加資格は「小学生以上の金魚すくいが好きな人」となっております。

ただし!奈良県在住の人が全国大会に出場するには「奈良県予選大会」を通過する必要がありますのでご注意を!

【文化・情緒】日常に金魚と歴史が溶け込む暮らし

上述のとおり、大和郡山市には【城下町】【金魚】といった独特な歴史・文化が残っています。街中を見ても、金魚をモチーフにしたマンホールやバスがあり、日常の中に地域の文化が息づいているのが魅力的です。
幼少期に「地元ならではの文化」にふれる経験ができるというのは、他の市ではなかなかできない貴重なポイントですね♪

ろしん
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私は大阪府の守口市出身ですが、あまり守口市の特徴って覚えてません…。パナソニックは門真市ですし、今ならイオン大日かな?ってレベルです💦

【子育て支援まとめ】医療費・健診・産後ケアなど制度を紹介

そんな独自の文化をもつ大和郡山市ですが、子育て支援はどうなっているのでしょうか?詳細について見ていきたいと思います!

【1】子ども医療費助成│高校生まで対象!通院・入院・薬局の負担軽減

大和郡山市では2023年4月より子ども医療費助成の対象年齢が拡大されました!
具体的には高校生世代までの子どもの医療費が助成されます。詳細は次のとおりです。

▼外来:1医療機関ごとに月額500円
▼入院:1医療機関ごとに月額1,000円
    ※14日未満の入院は500円
▼調剤薬局:一部負担なし

ここで注意点ですが、奈良県外の保険医療機関などで受診した場合は通常どおり医療費を窓口負担し、後日大和郡山市に申請する必要があります。

【2】妊婦健診と乳児健診│大和郡山市の助成内容を詳しく解説

大和郡山市では次のとおり健診費用などが助成されます。

▼妊婦健康診査
 最大14回、上限11万円まで助成
▼産婦健康診査
 1回につき上限5,000円
 1回の出産で2回まで助成
▼新生児聴覚検査
 自動ABR検査は上限4,000円
 OAE検査は上限1,500円の助成
▼1か月児健康診査
 乳児1人につき上限6,000円の助成

ろしん
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この辺りは他の市町村と同じ感じですね!

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【3】歯の無料相談│妊産婦・乳幼児向けブラッシング指導あり

大和郡山市では、妊娠中・出産後のお母さんや子どもの歯や歯みがきについて、無料で相談できる体制が整っています。
他の市町村では「妊婦向けの歯科健診が1回無料」というものがありますが、大和郡山市は毎月6日間程度、歯科衛生士による歯の相談イベントが開催されています。
詳細は次のとおりです。

▼日時:毎月6日間程度
    ※対象日は年度単位で決定
▼対象:妊産婦・未就学児
▼費用:無料
▼内容:歯科衛生士による個別相談や
    ブラッシング指導など(1人約15分)
▼留意事項:要予約。歯科健診ではない。

【4】産後ケア制度│宿泊・日帰り型に対応!利用方法や費用は?

大和郡山市では、産後ケア事業によりお母さんの産後の体調を整え、安心して子育てができるようにサポート体制を整備しています。
日帰り型宿泊型がありますが、奈良市や生駒市のように【日帰り型:1回で利用者負担○円】という定額のものではありません。

医療機関・助産院によって利用料金が異なっていますので、詳しくは公式ホームページをご確認ください(^^)

【5】給付金情報│所得制限なし!1人あたり16,000円支給の支援策

大和郡山市では、昨今の物価高騰などによる経済的影響を受けている子育て世帯の家計を支援するため、独自の給付(物価高騰にともなう子育て世帯応援給付金)を実施しています。
こちらは子ども1人あたり16,000円となっていますが、なんとこの給付金については所得制限がありません!
住民税非課税世帯に対する給付が多い中、所得制限がない給付というのは本当にすごいですね!

児童手当を受給している場合基本的に申請不要ですが、公務員の方は申請が必要ですので、ご注意ください!(公務員の方の申請期限:2025年5月23日まで)

【待機児童と保育事情】1〜2歳児に集中、対策も進行中

大和郡山市の待機児童数は次のとおりです。(大和郡山市こども計画より)

▼2020年度
 23人(0歳:1人、1-2歳:18人、3歳~:4人)
▼2021年度
 14人(0歳:0人、1-2歳:12人、3歳~:2人)
▼2022年度
 13人(0歳:0人、1-2歳:6人、3歳~:7人)
▼2023年度
 10人(0歳:0人、1-2歳:6人、3歳~:4人)
2024年度
 5人(0歳:1人、1-2歳:2人、3歳~:2人)

出生数は減少していますが、働きながら子育てをする家庭は増えており、保育のニーズが高まっているのが大和郡山市の現状です。
その保育ニーズに応えるため、保育士の処遇改善などを実施し、保育士の確保に努めています。また、認可保育施設の建て替え整備も実施し、待機児童は減少しましたが、解消には至っていません。

特に1~2歳児クラスでの待機が多い傾向が続いているため、希望園の選定には早めの情報収集がカギになりそうです💦

【イオンモール郡山】子連れにうれしい施設・サービスが充実

大和郡山市の商業施設といえば、イオンモール郡山です!私もたまに行きますが、特にフードコート周りが充実!

フードコート内にキッズコーナーがあり、子どもにぴったりの低めのテーブル・いすが準備されています。
また、ファミリー優先のファミリースペースがあったり、ベビーカー置き場がフードコート内に設置されていたりと、至れり尽くせりの施設・サービスが揃っているんです♪
フードコート以外では3階にもくいくひろばという奈良県最大級のこどもの遊び場が館内にあります!

他にも、

▼おむつ替えに利用するベビーベッド
▼ミルクを作るための給湯器
▼キッズトイレ

などの設備が各階に用意されていますので、安心してショッピングを楽しむことができますね(^^)

ろしん
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無料駐車場も4,100台あり、子ども連れには間違いない商業施設になっています!

【人口推移の実態】減少率は高め、でも住環境は安定

大和郡山市の人口ですが、国勢調査によると

▼1970年 57,456人
▼1980年 81,266人(↑)
▼1990年 92,949人(↑)
▼2000年 94,188人(↑)
▼2010年 89,023人(↓)
▼2020年 83,285人(↓)

となっており、2000年以降は減少傾向2025年4月30日現在では82,175人となっています。

ちなみにこれまで紹介した奈良市・橿原市・生駒市と比較してみましょう。

それぞれピークからの減少率で比較しますと

▼奈良市
 2000年→2025年 8%
▼橿原市
 2010年→2025年 6%
▼生駒市
 2010年→2025年 2%
大和郡山市
 2000年→2025年 13%

となり、この4市の中では人口減少率が最も高いまちとなります。

ただ、落ち着いた住環境や地価の安定性などから、子育て世代が「静かな暮らし」を求めて選ぶケースも一定数ありそうです。

【まとめ】文化と静けさが光る、大和郡山市での子育て

いかがでしたでしょうか?
大和郡山市は、奈良県内でもひときわ個性的な「金魚のまち」として知られており、歴史ある城下町の風情も感じられるまちです。

子育て支援制度については、他の市町村と比べてやや控えめな面もありますが、医療費助成や妊婦健診などの基本的なサポートは整備されており、必要な支援はきちんと受けられる印象です。
また、イオンモール郡山のように子育て世帯でも安心して利用できる商業施設があるのも嬉しいポイント。

何より、地域の文化や歴史に自然と触れながらのびのびと子育てができるというのは、大和郡山市ならではの魅力だと感じました。

派手さはなくても、“じわっと心地よい暮らし”が叶う場所──

それが大和郡山市かもしれません。

この記事が、奈良県での子育てを考える方の参考になれば嬉しいです(^^)

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