【2025年最新版】奈良県の産後ケア事業まとめ|市町村別の違い・料金・体験談も紹介

出産後のママの体と心には、大きな変化と負担がかかります。
体は回復の途中、赤ちゃんとの生活に不慣れな中で、睡眠不足や孤独を感じるママも少なくありません。
そんな中、国の制度として2021年から本格導入されたのが産後ケア事業です。
専門スタッフによる育児サポートや心身のケアが受けられるこの制度は、まさに“がんばるママの駆け込み寺”とも言える存在です。
この記事では、奈良県内の主な市町村が実施している産後ケア制度の内容を比較しつつ、実際に筆者の家庭で利用した葉ノ月助産院の体験談も交えて、利用のヒントをお届けします。
産後ケア事業とは?制度の概要と国の支援内容を解説
出産後の母体は、実は「全治1〜2カ月の交通事故に遭ったのと同じくらいのダメージを受けている」とも言われるほど、大きな負担がかかっています。
それに加えて、ホルモンバランスの急変や慢性的な睡眠不足、育児による緊張や不安など、心の面でも不安定になりやすい時期です。
なかには「産後うつ」のように、深刻な心身の不調に悩まされるケースも少なくなく、「出産=喜び」だけでは語れない、孤独でつらい時間を過ごすお母さんもいます。
こうした産後の母親たちを支えるために、国は2021年から本格的に産後ケア事業を制度化しました。
産後ケア事業とは、出産後おおむね1年以内の母子を対象に、心と体の回復を支えながら、育児の不安や負担を和らげるサポートを提供する仕組みです。
主に「宿泊型」や「通所型」、「訪問型」などの形で、専門スタッフによるケアや相談、授乳・育児指導などが受けられ、産後の孤立を防ぐことや安心して子育てできる環境づくりを目的としています。
奈良県の産後ケア制度を市町村別に比較|利用料・回数・サポート内容の違いは?
奈良県内でも各市によって産後ケアの内容や料金設定は大きく異なります。
特に「利用できる回数」や「自己負担額」、「サービスの種類」には差があるため、ご家庭の状況に合ったサービスを選ぶ際の参考になります。
ここでは主な市町村である奈良市、生駒市、橿原市、大和郡山市、香芝市の5つの市町村を比較してみましたので、ぜひご覧ください。
表入れる
市町村名 | 種別 | 利用料※ | 利用上限 |
---|---|---|---|
奈良市 | ①宿泊型 ②通所型 ③訪問型 | ①1泊1,000円 ②③1日500円 | ①7泊 ②③あわせて 7日まで |
生駒市 | ①宿泊型 ②通所型 ③訪問型 | ①1回6,000円 ②1回3,000円 ③1回1,000円 ※クーポン券2,500円×5枚が配布されるため、自己負担を抑えることが可能 | ①6回以内 ②③あわせて 7回まで |
橿原市 | ①宿泊型 ②通所型2時間 ③通所型8時間 ④訪問型 | ①1回5,000円 ②1回1,000円 ③1回2,500円 ④1回1,000円 | ①②③④ あわせて5回まで |
大和郡山市 | ①宿泊型 ②通所型(2時間・4時間・7時間) | ①6,000円~12,000円 ②900円~5,000円 | ①②あわせて 7回まで |
香芝市 | ①宿泊型 ②通所型 | ①4,250円~14,100円 ②1,550円~2,000円 | ①②あわせて 7日まで |
※住民税非課税世帯や生活保護世帯の利用料は上記と異なる場合があります。
奈良市の産後ケア
奈良市の産後ケア事業の詳細は次のとおりです。
~利用種別・料金など~
▼産後ショートステイ(宿泊型)
10時から翌10時までの1泊
昼食・夕食・朝食の3食提供
1泊1,000円
▼産後デイケア(日帰り型)
10時から16時までの1日
昼食提供
1日500円
▼産後アウトリーチ(訪問型)
9時から17時までの間のうち約2時間の利用
1日500円
~利用回数の上限~
▼産後ショートステイ
7泊
▼産後デイケア・産後アウトリーチ
あわせて7日
~利用施設や申込方法~
奈良市公式ホームページよりご確認ください
産後ケアを含む奈良市の子育て支援制度の詳細はこちらからも確認できます。

生駒市の産後ケア
生駒市の産後ケア事業の詳細は次のとおりです。
~利用種別・料金など~
▼ショートステイ(宿泊型)
10時から翌10時までの1泊
昼食・夕食・朝食の3食提供
1泊6,000円
▼デイケア(通所型)
10時から17時まで
昼食提供
1日3,000円
▼アウトリーチ(訪問型)
10時から17時までの間のうち上限2時間
1日1,000円
~利用回数の上限~
▼ショートステイ
6回
▼デイケア・アウトリーチ
あわせて7回
~利用施設や申込方法~
生駒市公式ホームページよりご確認ください。

2025年度からアウトリーチ(訪問型)が開始しました!年々、制度が充実していく感じがしますね(^^)
生駒市産後ケア事業クーポン券
生駒市では産後ケアの利用者に向けて生駒市産後ケア事業クーポン券を配布しています。
こちらは2,500円×5枚のクーポン券であり、総額12,500円の補助を受けられる形となります。
このクーポン券はショートステイとデイケアの利用料金を支払うときに利用可能ですが、アウトリーチでの利用はできませんので、ご注意ください。
具体的なイメージは次のとおりです。
▼ショートステイを利用したとき
利用料金 :6,000円
クーポン券:2枚(5,000円分)使用
自己負担額:残額の1,000円
▼デイケアを利用したとき
利用料金 :3,000円
クーポン券:1枚(2,500円分)使用
自己負担額:残額の500円
産後ケアを含む生駒市の子育て支援制度の詳細はこちらからも確認できます。

橿原市の産後ケア
橿原市の産後ケア事業の詳細は次のとおりです。
~利用種別・料金など~
▼短期入所型
10時から翌10時までの1泊
昼食・夕食・朝食の3食提供
1泊5,000円
▼通所型(2時間)
9時から19時まで
1日1,000円
▼通所型(8時間)
9時から19時まで
昼食提供
1日2,500円
▼居室訪問型
9時から18時までの間のうち1~2時間
1日1,000円
~利用回数の上限~
上記4種類で組み合わせ自由だが合計5回まで
~利用施設や申込方法~
橿原市公式ホームページよりご確認ください。
産後ケアを含む橿原市の子育て支援制度の詳細はこちらからも確認できます。

大和郡山市の産後ケア
大和郡山市の産後ケア事業の詳細は次のとおりです。
~利用種別・料金など~
▼宿泊型
利用料金は施設によるが6,000円~12,000円
10時から翌10時までの1泊
昼食・夕食・朝食の3食提供
▼日帰り型
2時間プラン:900円~2,000円
4時間プラン:1,000円~3,200円
7時間プラン:2,000円~5,000円
※利用料金は施設によります。
~利用回数の上限~
宿泊型・日帰り型あわせて7回まで
~利用施設や申込方法~
大和郡山市公式ホームページよりご確認ください。
産後ケアを含む大和郡山市の子育て支援制度の詳細はこちらからも確認できます。

香芝市の産後ケア
香芝市の産後ケア事業の詳細は次のとおりです。
~利用種別・料金など~
▼ショートステイ(宿泊型)
10時から翌10時までの1泊
昼食・夕食・朝食の3食提供
1泊4,250円~14,100円
※利用料金は施設により異なります。
▼デイケア(通所型)6時間
10時から16時まで
昼食提供
1日1,550円~2,000円
※利用料金は施設により異なります。
~利用回数の上限~
ショートステイとデイケアをあわせて7日まで
※ショートステイ1泊2日は2日換算
~利用施設や申込方法~
香芝市公式ホームページよりご確認ください。
産後ケアを含む香芝市の子育て支援制度の詳細はこちらからも確認できます。

奈良県で実際に産後ケアを利用してみた|葉ノ月助産院(生駒市)の体験レポート
我が家は生駒市在住ということもあり、市から配布されるクーポン券を活用して産後ケアを受けることができました。
利用したのは通所型のデイケアで、全5回すべてを葉ノ月助産院(生駒市小明町)でお世話になりました。
この施設は、ネスレがサポート企業となっていて、おいしいコーヒーが飲み放題という嬉しい特典付き。
yogiboのクッションでゆったり体を休めたり、よもぎ蒸しで体を芯から温めたりと、産後の疲れた心と体をいたわる設備やサービスが充実しているのが印象的でした。
妻自身も「2人目のときも、絶対また葉ノ月さんにお願いしたい!」と強く言っていたほどで、心から安心できるケアを受けられたのだと思います(^^)
▼住所
〒630-0201 奈良県生駒市小明町2112-3
▼営業日
月・火・水・金・土(隔週)
▼営業時間
10:00~17:00
▼定休日
木・土(隔週)・日

公式ホームページにたくさん写真が載っていますので、ぜひご覧ください♪
奈良県で産後ケアを利用するなら?制度の選び方とおすすめの活用方法まとめ
産後ケアは「自分のことは後回し」になりがちなママたちにとって、心と体を整えるための大切な時間です。
奈良県内でも自治体ごとにサービス内容や料金設定が異なりますので、ご家庭の状況や希望に合ったケアを選ぶことが大切です。
実際に利用してみて感じたのは「もっと早く知っていればよかった」ということ。
少しでも産後の負担を減らしたい方は、ぜひお住まいの自治体の制度をチェックしてみてください。
当ブログでは、他にも子育て支援制度や奈良県内のお出かけ情報などを紹介しています。よろしければぜひあわせてご覧くださいね!


